Black＆Whiteモザイク

エッフェル塔のズマルト（ガラス）モザイク

来春の展覧会に向けて、黒×白のモザイクが増殖中♪アトリエの一角にはBlack＆Whiteコーナーが出来ました。

黒と白の石だけでのモザイクはローマモザイクの基本。ローマ遺跡からも黒白モザイクは多数発見されています。幾何学柄やギリシャの神々、魚や動物など図像も様々です。そんな黒白モザイクですが、今回はオリジナルデザインやＴＡＫＡＫＯさんデザインのドレスをモザイクする予定！どんなモザイクが増殖するか今からワクワクです。

今回は手始めにドレスのモザイクとエッフェル塔モザイクを制作しました。

エッフェル塔はズマルト（ベネチアンガラス）で制作。エッフェル塔自体は、贅沢に本物ホワイトゴールド金箔が挟まれているモザイクガラスを使用。周りはブラックのズマルト２種類を混ぜて。当初はその周りを黒の大理石で一周囲もうかと思ったのだけど・・・試してみたら囲まないほうが良いということに。そのまま黒と白大理の石幾何学柄へ。この柄は前回の個展時の作品では、若冲の象の周りを囲んだ柄です。象の時はベージュの大理石でしたが、今回は迷わずに黒大理石で制作。

黒の大理石は本当に難しい・・・なぜなら黒は黒しかないから。なんか哲学的になっちゃったけど（笑）黒の石にはバリエーションが少ないんです。たとえば茶色系の石はグラデーションが出来るほど焦げ茶からベージュまで数十種類の石があるの。また白も質感が軽石みたいなものやガラス質の石、色はオフホワイトと呼ばれるベージュに近い石まで数種類ある。でも黒石は色が薄くなるとすぐグレーになってしまって・・・黒石だけでグラデーションを作れない。だから油断するとすぐ薄っぺらな作品になってしまう・・・だから黒白モザイクは簡単なようで奥の深いモザイク・・試練ですね。