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初めての食事会

アンティカ・オステリア・デル・ポンテ 丸の内店

本日はミラノが本店のアンティカ・オステリア・デル・ポンテ丸の内店で、マルコモザイチで本格的レッスンをしている生徒さん達と一緒にお食事会でした。マルコモザイチ でワークショップという形ではなく、定期的に通うモザイクレッスンを初めて早3年。お仕事をされている方やお忙しい方が多いのでなかなか今までは生徒さん達が一斉に集まる機会を企画できませんでしたが、今回3年目にして初めての食事会を開催。本来は昨年末に開催予定でしたが、私の統括力の無さで流れ・・・再度、皆で集まるお店も再考することになりまして、せっかくならモザイクがあるお店にしようということでこちらに決定しました。

こちらのお店のワインセラー奥のモザイクは、モザイクマニアなら絶対知っているローマのサンタ・コスタンツァ教会のレプリカです。ホワイトベースに豊潤の象徴でもある葡萄と天使が描かれていて、確かにワインセラーにはもってこいではありますね。ただ個人的にはなぜミラノのお店なのにローマの教会のレプリカが・・・と意地悪に思わなくもないですがね。確かにミラノは新しい街なのでモザイク遺跡などはほぼ残っていませんし、ミラノの象徴でもあるドゥオーモも素晴らしいステンドグラスや彫刻はあれど、模写したいモザイクなんて無いので、店内の内装にモザイクを使おうと思ってくれただけで嬉しいことではありますね。ただ!こちらのお店のモザイクは実はこの壁のモザイクより入り口ホールの床モザイクの方が、私的には興味津々ではありました。シンプルなとても素敵な床モザイクで丁寧な質の高い仕事の惚れ惚れ。壁画のモザイクはというと、オリジナルに敵わないのはもちろんのことですが、私の方が良い仕事するなと・・少しがっかりのモザイクでした。よって、このブログを読んでくださるようなモザイクマニアの皆様には是非とも床モザイクをご覧あれ!

 

この床モザイクを見て、うぉ〜〜!凄い!素敵!と思ったそこのあなた。素晴らしい感性と見る目をお持ちです。この絶妙な色とバランス。石の種類の組み合わせがもう本当に萌えます。(笑)モザイク素人さんからしたら壁画のモザイクの方が確かにわかりやすく華やかで素敵なのもわかりますが、この渋すぎる床モザイクは熟練の成せる技です。私もこんなモザイクをいつかしてみたいと思いますが、根気が足らんかしら・・・修行も足らないか・・・

こんなに素晴らしいモザイクですが、現代の生活にはなかなか取り入れることも難しいのも現実です。こちのお店は東京丸の内ビルの最上階36階にありますが、以前の震災で床モザイクに亀裂が入ったとのこと。壁のモザイクに損傷が出たのかまでは聞けませんでしたが、大理石のピースをモルタルで固めているという構造上、震災にも弱いのも事実で、剥がれ落ちた石片で怪我の恐れがあるために、大手のゼネコンはモザイク壁画を使いたがらない。モザイク壁画を作るにはかなりの手間がかかる為コストが高くなるから余計に。でもでも!モザイク壁画って素敵でしょう!建材としても、こんなに雰囲気がでるナチュラルな素材を使ったものは他には無いはず。こんな風に壁一面なんて難しいけど、みなさまのご自宅にも是非取り入れて欲しいと思います。そこは確実にスペシャルな空間になるから。さてそのためには、マルコモザイチ でのモザイクレッスンがマストで、一番の近道です。モザイク教室の生徒さん絶賛募集中です(笑)