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ヴェネツィア サン・マルコ大聖堂について

私がモザイクに出会った場所!!

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日本でマルコというと、ちびまるこちゃんのおかげで女の子の名前ですが、イタリアではマルコという名前は男の子の名です。「マルコ~!!」と人が多い所で叫んだら、確実に10名は振り返ると思う。ちなみにアメリカなどでマークと呼ばれる男の子もマルコの英語読み。日本で言うところの太郎みたいな感じかな。だから♂のワンコに何の疑問も持たずにマルコと名づけてしまったのだが・・・日本では十中八九「マルコです」というと「女の子なんですね」「いやいや男の子なんですよ」「え?」「カタカナのマルコで・・・」「あーー母を訪ねて三千里のマルコね」とう会話をします。このやり取り、確実に100回はしました(笑´∀`)

さて、この偉い聖マルコ氏。彼は殉教後ヴェネチアの中心広場、サン・マルコ広場を正面に持つ荘厳な教会に奉られているのですが、ここからは少し堅いお話・・・・ちょっと論文調なので頭が痛くなる方はフェードアウトしてね(^_^)

 

私のモザイク人生においてとても印象深く大切にしている聖地は、文句なくイタリア・ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂である。なぜならば、とにかく人生で初めてモザイクというものを認識し、心をわしづかみにされたからというしかない。聖堂内を埋め尽くす黄金のモザイク画に、仏教徒の私でさえ心を奪われキリスト教に改宗したくなったほどである。

この聖堂は名にもあるように、キリスト教における聖人マルコの聖遺物を納めるために830年頃に最初の聖堂が建てられた。しかし、976年の大火で灰燼に帰し、1063年から再建が始まり1094年に完成となる。この聖堂は、コンスタンティノポリスの聖使徒聖堂(15世紀に破壊)を摸して建設されたと思われ、内部のモザイクもまた同様にそれに従っていると思われる。しかし、1106年の大火により内部のモザイクはまたそれまでのものを失い、再装飾が行われたのは12世紀の後半であるとされるが、祭室1506年に作り替えられた「王座のキリスト像」下の、ペテロ・マルコ・ヘルマゴラス・ニコラオスの4聖人像は12世紀初めの作と伝えられる。

これらのモザイクを制作した職人はビザンチン人で、ヴェネツィア人を弟子として使ったと考えられており、シチリア島のモンレアーレ大聖堂の伝統も伝えられていて、12世紀末の作風に近いとされる。身廊のモザイクは13世紀にも続いて制作されたとされ、また床モザイクは12世紀に制作されたものがほぼ完全に残されているので、私たちがサン・マルコ大聖堂を訪れ、歩く足元にはやく900年前の職人の仕事が残る。

まあとにかく、難しい話はさておいて・・・・みんなにも一度はここを訪れて欲しい。ヴェネチアは物価は高いし、道は迷路のようでやっかいだけど(私は重ーいモザイク図録を持ってヴェネチアの迷路につかまり、2時間くらいさまよい歩いた経験があります。地図もグーグルマップも役に立たない迷宮でした)その何倍も素敵な所がいっぱいです!

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